東アジア梵鐘生産史の研究 五十川 伸矢 著 (京都橘大学教授/1950年生まれ) 2016年2月刊 B5判・254頁・上製本・カバー装 ISBN978-4-86602-952-8 C3021 6800円 (税別) |
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本書は考古学を専攻する著者が、東アジアに生成展開してきた梵鐘について、坪井良平氏が解明された研究成果を確認するとともに、新しい資料と新しい視点も追加して考察したものである。 新しい資料とは、中国に現存する唐鐘をはじめとする中国古鐘の実物資料のことを指す。これらの古鐘資料については、これまで多くの研究者が注目してきたが、様式と技術の両面にわたる十分な調査はまだまだおこなわれていない。本書では、著者が中国各地にでかけて古鐘の観察をおこなった結果をもとに検討する。 新しい視点とは、梵鐘製作における造形(鋳型作り)と鋳造(溶金注入)の技術に関して、鋳造遺跡・梵鐘の実物を対象にして、鋳鐘民俗技術を参考にしながら、さまざまな角度から検討をおこなったことである。 |
【主要目次】 |
第1章 梵鐘研究への招待 |