城下町と日本人の心性
その表象・思想・近代化

岩下哲典・「城下町と日本人の心」研究会 編

2016年3月刊
A5判・414頁+付録16頁・上製本・カバー装
ISBN978-4-86602-951-1 C3021
7000円 (税別)
評者:松本四郎(『日本歴史』  pp103-105  2017.06)
研究会メンバー7名による3年間の共同研究の成果。
中世から近世・近代にわたって、日本の城と城下町がいかに日本人の心性に大きな影響を与えてきたか。その表象と思想を探る。
(協力:公益財団法人 上廣倫理財団)
【主要目次】 
第一部 城の象徴性と表象
城郭と聖地 再考 ―中世から近世へ 中澤 克昭
天守と江戸人の心 ―機能からみる城郭観 福田 千鶴
近世における水戸城の起源研究
 ―水戸城の築城者をめぐって
小田倉仁志
名古屋城の描写と意識の変遷
 ―江戸時代から近現代にかけて
林  順子
狐築城伝説の変遷とその背景
 ―上野国館林城を事例に
小田倉仁志
 
第二部 城下町の思想と実践
一国一城と城下町の形成
 ―城をめぐる日本人の心
福田 千鶴
武士の狩猟と城下町 ―京都そして江戸 中澤 克昭
近世大名の思想と菩提寺造立の意義
 ―高松松平家と法然寺を中心として
胡   光
近世における城下町内河川の維持
 ―江戸・京都・大坂・名古屋の場合
林  順子
外国人の旅行記等にみる日本の城郭と城下町
 ―安土桃山期・江戸中後期・幕末期を中心に―
岩下 哲典
 
第三部 城と城下町の近代
幕末維新史と城郭・城下町・武士
 ―「王城」と「王城守護」を分析の用語として―
岩下 哲典
幕末期における蝦夷地開拓構想と築城論
 ―徳川斉昭『北方未来考』を中心に―
濱口 裕介
片上楽天と五稜郭懐旧館
 ―懐旧館旧蔵資料からみるその活動と思想
濱口 裕介
中世・近世の城から、近代の公園へ
 ―道後湯之町初代町長伊佐庭如矢のみた松山―
胡   光
   
【別冊付録】全国天守一覧(稿) 水井 誠之

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