廣澤寺伝来 小笠原流弓馬故実書 岩田書院史料叢刊10 福嶋紀子・藤牧志津・後藤芳孝 編 2016年4月刊 A5判・574頁・上製本・函入 ISBN978-4-86602-950-4 C3321 14800円 (税別) |
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本書は、甲斐源氏の嫡流小笠原家に伝来した故実のうち、弓馬故実をまとめたものである。その奥書によると、小倉に入封した第二代当主の小笠原忠雄から、元禄11年(1698)に、嫡男の忠基に与えた秘伝書であることが判かる。 その小笠原宗家の菩提寺廣澤寺(長野県松本市)に伝来した弓馬故実書(折本2冊)を、影印と翻刻とで収録し、翻刻編には語注を付し、さらに解説編として3編の論考を収めた。 小倉藩小笠原家は、信濃守護を務めた小笠原家を祖とするが、室町時代以来の信濃小笠原家が、弓馬をはじめとした故実をどのように集大成したかは不明な部分が多いが、本書は、小笠原流弓馬・礼法の研究と、故実家小笠原家成立の歴史を解明する基本史料となる。 なお原本は、内題・外題ともにないため、『小笠原流弓馬故実書』とし、内容に従い「弓の書」「馬の書」とした。 |
【主要目次】 |
序文 小笠原隆元 |