修験道組織の形成と地域社会

長谷川 賢二 著
(徳島県立博物館/1963年生まれ)


2016年3月刊
A5判・320頁・上製本・函入
ISBN978-4-86602-945-0 C3021
7000円 (税別)
「本書は、中世における熊野三山検校・聖護院門跡を中核とする修験道組織(本山派)の形成過程とともに、修験道の末端にかかわる山伏や霊山の、阿波国における実態について検討するものである。修験道は、山伏が山岳で修行し、呪力を獲得すること、その能力を祈?などの対社会的活動において行使することを特色とする宗教である。後述するように、本書では、修験道が顕密仏教・寺院の構成要素として成立・展開することを重視する立場をとることから、本書での検討が、修験道を通じて中世における寺院や宗教者のあり方の一端を明らかにすることにもつながると考える。」(序章より)
「第一部においては、修験道本山派の初期的な組織形成をめぐって、熊野三山検校・聖護院門跡、熊野三山、熊野先達・山伏の関係について検討した。(中略)
 第二部では、四国の阿波国の事例をもとにしながら、在地における先達・山伏や霊場寺院の様相を検討した。(後略)」(終章より)
【主要目次】

 序 章 修験道史のみかた・考え方

<第一部 熊野三山検校・聖護院門跡と熊野先達>
 第一章 聖護院門跡による熊野三山検校職の相承と熊野先達
 第二章 熊野先達をめぐる支配と自律
 第三章 熊野三山奉行の成立と展開
 第四章 中世後期における寺院秩序と修験道

<第二部 山伏と山岳霊場の地域的展開>
 第一章 阿波国吉野川流域における山伏集団の展開
 第二章 阿波国の山伏集団と天正の法華騒動
 第三章 山岳霊場・阿波国高越寺の展開
 第四章 阿波国における三宝院流熊野長床衆の痕跡とその意義
 第五章 熊野信仰と天台宗・真言宗

 終 章 総括と課題

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