シャーマニズムとは なにか
−シベリア・シャーマニズムから木曽御嶽信仰へ−

菅原壽清 編訳
(元足利工業大学客員教授/1943年生まれ)

2016年2月刊
A5判・486頁・上製本・カバー装
ISBN978-4-86602-943-6 C3039
11800円 (税別)
先に、ローエルの『オカルト・ジャパン』を翻訳した訳者が、今回は、ツァプリカ(1884-1921)、シロコゴロフ(1887-1939)の著書を翻訳し、また、ファースとルイスの著書を読み解き、さらに木曽御嶽信仰および中国雲南の調査に基づく研究成果により、従来、エリアーデの理論に従って誤解され理解されてきた「シャーマニズム」とは何かを、問い直す。
【主要目次】

■翻訳編 シベリアのシャーマニズム
M.A.ツァプリカ『シベリアの先住民』 初版1914年 (抄訳)
  第三部 宗 教
   シャーマニズム/シャーマン、彼の職業と心構え/
   シャーマンのさまざまな種類/装具/活動/
   シャーマニズムと性/神々・諸精霊・霊魂/幾つかの儀礼
  第四部 病理学
   北極ヒステリー

S.M.シロコゴロフ『ツングースの人々の精神的複合』 初版1935年 (抄訳)
  第22 シャーマニズム一般
    (用語「シャーマニズム」の起源/シャーマニズムの公式的性格/
    シャーマニズムの精神的状態/シャーマニズム)
  第29 シャーマン(1)
    (一般的思考方法の過程/特別な方法/エクスタシー/
    シャーマンと精霊/シャーマンの間の戦い/性格と能力/
    知識の蓄積)
  第30 シャーマン(2)
    (シャーマンの社会的関係/シャーマンの経済的地位と困難性/
    シャーマン職を諦めることとシャーマンの死/シャーマンの個性)
  訳者注 研究者名・民族名一覧

■解説編
  第一章 シャーマニズムとはなにか
    (ツァプリカとシロコゴロフの研究/ファースとルイスの研究/
    雲南のシャーマニズム)

  第二章 木曽御嶽のシャーマニズム
    (ローエルのシャーマニズム研究/木曽御嶽信仰・御座の形成/
    御嶽行者の修行・トランスの制御と憑霊/
    御嶽行者の御座・神霊の統御と役割/
    日本のシャーマニズム研究─憑祈?と御座)

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