近世琉球の王府芸能と唐・大和 板谷 徹 著 (沖縄県立芸術大学名誉教授/1947年生まれ) 2015年12月刊 A5判・392頁・上製本・函入 ISBN978-4-86602-940-5 C3039 9900円 (税別) |
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本書は、近世琉球に行われた王府芸能(御(お)冠(かん)船(せん)踊り)に関わる論文を編んで一冊とした。 王府芸能は、中国皇帝が琉球王国を冊封する冠船、薩摩藩主、徳川将軍に対する外交儀礼に用いられ、組踊り・端踊り(現在の琉球舞踊)や、中国伝来の御座楽・唐躍が含まれる。 「沖縄の芸能研究を、芸能の現場に伝わる口頭伝承から引き離し、史実に基づく歴史研究とすべきことは池宮正治先生の説くところでもある。加えて本書にいう王府芸能は、時代の趣味、観客の嗜好によってのみ律せられものではなく、唐・大和との外交関係、王府の外交姿勢に規定される部分が大きい。従って芸能の動向は近世琉球の政治史・外交史のなかで読み解かなければならない。」(「あとがき」より) |
【主要目次】 |
T 御冠船踊りの相貌 資料 |