戦国大名武田氏の領国支配
戦国史研究叢書14

鈴木 将典 著
(東京都江東区芭蕉記念館学芸員/1976年生まれ)


2015年12月刊
A5判・352頁・上製本・函入
ISBN978-4-86602-936-8 C3321
8000円 (税別)
評者:深沢修平(『日本歴史』825  pp96-98  2017.02)
「本書では、近年の研究動向を踏まえて、二つの課題を設定する。
一つめは、武田氏の領国支配の状況を解明することである。…本書では、周辺の戦国大名である北条氏(南関東)、今川氏(東海地域)との共通点や相違点を見出すことで、戦国大名としての普遍性や、武田氏独自の支配方式について明らかにしていきたい。
二つめは、武田氏が領国とした甲信・東海地域を事例として、前代(甲斐守護の段階、あるいは武田氏侵攻以前の信濃や今川氏の領国支配)・後代(五ヶ国領有期の徳川氏や豊臣・徳川政権下の大名)との比較を行うことである。」(「序章」より)
【主要目次】

序 章 戦国期研究・武田氏研究の動向と本書の課題

第1編 武田氏の検地
第1章 武田氏の検地施行原則
第2章 「上原筑前御恩御検地帳」の分析
第3章 「神長殿知行御検地帳」の分析
第4章 武田領国における蒔高制

第2編 武田領国における公事
第5章 武田氏の税制
第6章 武田氏の田役と段銭
第7章 武田氏の普請役

第3編 武田氏の経済政策
第8章 武田氏と「借銭法度」
第9章 武田氏の徳政令
第10章 武田氏の徳役

第4編 武田領国下の民衆と軍事動員

第11章 武田領国下の軍役衆と惣百姓
第12章 武田領国における民衆動員
第13章 被官の安堵
      ―武田領国下の武家奉公人と在地相論―

終 章 領国支配から見た戦国大名武田氏の歴史的意義

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