田中休愚「民間省要」の基礎的研究 将軍吉宗への政策提言書の構成と内容 近世史研究叢書43 斉藤 司 著 (横浜市ふるさと歴史財団/1960年生まれ) 2015年10月刊 A5判・450頁・上製本・函入 ISBN978-4-86602-933-7 C3321 11800円 (税別) |
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本書は、田中休愚(1662-1729)著「民間省要」の構成と内容を各巻ごとに細かく考察したもので、その成立過程、およびそれが幕府に与えた影響についても考察。 「民間省要」は、休愚が、本陣・問屋・名主といった地方・道中関係の責任者としての経験にもとづき執筆した政策提言書で、その内容は、年貢・普請・村役人・巡見・街道・宿場・土木・鷹狩・国土統治などに関する事柄を扱ったもので、享保7年に8代将軍徳川吉宗に上覧されている。 信頼すべきテキストである平川家本と、その活字本『新訂民間省要』を検討素材として、近世村落社会を知るうえでの基本文献である「民間省要」を徹底分析。 |
【主要目次】 |
序 章 本書の課題と内容 |