土御門家陰陽道の歴史
名田庄・納田終の地にて
おおい町文化財調査報告書2022年度
加茂神社宮司谷川左近家文書

多仁(たに) 照廣(てるひろ)編(若狭路文化研究所代表)
福井県おおい町教育委員会 発行
岩田書院 発売


2023年3月刊
A4判・60頁・並製本・カバー装
ISBN978-4-86602-829-3 C3021
1000円 (税別)
おおい町の名田庄(なたしょう)地域の納田終(のたおい)は、平安時代の陰陽師として著名な阿倍晴明の嫡流である土御門家の所領となり、応仁・文明の乱以降、都の戦火を避け、土御門有宣・有春・有脩の三代が居留し、この地で暦道・天文道を司っていた。
現在、納田終周辺には土御門三代の墓所や、泰山府君社跡などの史跡や、陰陽道に関する社寺があり、それらに関連する祭祀などの諸行事が残されている。また、納田終の加茂神社には、善積河上神社・貴船神社・天社泰山府君が祭られている。
本書は、その加茂神社宮司の谷川左近家文書22点を、土御門遺跡関係文書と納田終村等文書の2部に分けてカラー写真で収め、それぞれに翻刻・解説を付し、巻末に、谷川家文書目録と、梅田千尋氏の解題を収録する。
【主要目次】

カラー口絵(3p)

陰陽道土御門遺跡関係文書撰
 応永4年沙門道義都状/応永15年沙弥道孝泰山府君祭都状/
文明14年平平貞都状/天正11年天変勘文案/
寛永2年土御門泰重漢詩/文政11年許状/
嘉永5年晴明霊社八百五十年忌につき書状/
嘉永6年陰陽道調査の為三上大炊出役につき書状/
嘉永7年乍恐奉願上口上之覚(泰山府君社再興につき)/
安政2年遷宮儀式執行につき書状/
安政4年泰山府君社再興記録綴(墓所造営部分)

加茂神社・納田終村等文書撰
 木札12種/永正10年禁制写/慶長18年加茂神社講中土地目録/
宝暦6年乍恐奉願口上之覚/明和8年家来永代證文之事/
天明7年乍恐奉願御夫食之事/文政7年末々迄相譲リ申畑ヶ之事/
天保4年仲間法定書之事/嘉永3年乍恐奉願上口上之覚/
嘉永5年当文之事/昭和39年当文ノ事

加茂神社宮司谷川左近家文書目録

解題:
加茂神社宮司谷川左近家文書の土御門陰陽道史料 梅田 千尋

ご注文へTOPEへ