誓願寺文書の研究
戦国・京都・総本山

誓願寺文書研究会(代表:平野明夫) 編


2017年12月刊
B5判・総922頁・函入
ISBN978-4-86602-805-7 C3021
揃8400円(税別・分売不可) 品切れ
評者:末柄豊(『史学雑誌』128-1  pp97-98  2019.01)評者:五島邦治(『芸能史研究』225  pp47-51  2019.04)
誓願寺(京都市中京区新京極)は、現在浄土宗西山深草派総本山で、開基は天智天皇6年とされる。荘園を持たなかった誓願寺は、本尊の霊験による多くの人たちからの信仰を集め、さい銭収入が多く、それを経済基盤としていた。度重なる火災にあいつつも、その都度復興を果たし、江戸時代の境内地は6000坪であった。誓願寺文書は現在198点伝わるが、戦国期が充実しており、その内容も京都の町を研究する際の重要な史料とされる。本書は、その全部を翻刻し、関係史料も収録。併せて、誓願寺の歴史を明らかにし、第三部「研究編」では14編の論文を収める。さらに「誓願寺所蔵文書」の写真版を、別冊として付した。
【主要目次】

■誓願寺文書の研究 上製本・742頁+カラー口絵4頁

第一部 総論

 誓願寺文書の調査/誓願寺・誓願寺文書の研究史/
 誓願寺の歴史
 (誓願寺の開創/室町将軍と誓願寺/応仁の乱による炎上と再建/
  戦国期の収入源/天文年間の寺院組織/誓願寺の本寺化/
  伽藍の充実/幕末維新期/など)

第二部 史料編

 文書群解説
 誓願寺所蔵文書
  (鎌倉3、南北朝・室町85、安土桃山27、江戸71、明治12、総198点)
  差出人は、天皇35、室町幕府26、細川晴元・茨木長隆・遊佐長教・
  三好長慶など14、他。
  内容は、寺領32、再興26、敷地寄進12、紫衣・香衣勅許21、
  住持職補任13、訴訟11、他。
 誓願寺関係史料(文書・記録・地誌・補遺)

第三部 研究編
(執筆:中島敬・平野明夫・大嶌聖子・鍋本由徳・鎗田恵美子)
 誓願寺とその基盤
 誓願寺とその周辺
 誓願寺をめぐる人々

誓願寺関係文献目録/別添建物図版2枚(天明8年、天保14年)

■別冊:文書写真  並製本・176頁
本編第二部「誓願寺所蔵文書」全198点の写真版
(但し2点だけ長大なため未収)


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