鳥居龍蔵
アジアと近代日本の知

徳島県立鳥居龍蔵記念博物館 編


2026年10月刊
A5判・182頁・並製本
ISBN978-4-86602-202-4 C3021
2500円 (税別)
「鳥居龍蔵(1870-1953)は、現在の徳島市中心部で誕生し、日本における人類学・考古学の黎明期を代表する研究者の一人として活躍した。鳥居の研究内容は、現在の学問領域でいうと、形質人類学・文化人類学(民族学)・考古学を中心として、民俗学や歴史学なども混然としたものであったため、「総合人類学」と評されることがあるほど、多面的・学際的であった。また、鳥居は東アジア各地をめぐり、さらには南アメリカを訪れたこともあるように、終生、広域的なフィールドワークを踏まえた研究を続けた。…このような鳥居の業績を顕彰する、世界にただ一つの専門的な博物館が、徳島県立鳥居龍蔵記念博物館である。」(「はしがき」より)
本書は、当館職員及び鳥居に深い関心を寄せている研究者の執筆により、徳島新聞文化面で2021年から23年の間、29回にわたった連載「日本人の起源を探る 鳥居龍蔵 知の旅」をもとに大幅に増補改稿し、全46話を収録する。
【主要目次】 写真・図版多数

�T鳥居龍蔵の日本人起源論とその基盤
(日本人はどこから来たのか/鳥居龍蔵の日本人起源論/
鳥居龍蔵の学説の影響力/同郷のライバル喜田貞吉と鳥居龍蔵/
鳥居龍蔵の国際的評価/学問人生の出発点/
恩師坪井正五郎と鳥居龍蔵/鳥居龍蔵の弟子たち/
鳥居龍蔵の妻きみ子の人となり/鳥居龍蔵と知の家族)

�U鳥居龍蔵の研究手法
(鳥居龍蔵の形質人類学的調査を現在から考える/
鳥居龍蔵の文化人類学・物質文化への関心/鳥居龍蔵と写真/
鳥居龍蔵の文献調査による南方諸民族把握の試み/
鳥居龍蔵の文献調査とその特徴/鳥居龍蔵と考古学)

�Vアジアを駆ける
(台湾の調査/台湾の学術探検を支えた同志たち/
ホモ・サピエンスの起源をめぐる探究/
鳥居龍蔵の台湾フィールドノートを読む/中国西南部の調査/
幻の学位論文「苗族研究」/
コロボックル・アイヌ論争と千島列島の調査/
樺太(サハリン)の調査/ 朝鮮半島の調査/
巨石構造物ドルメンと日本人起源論/
土器文様と「固有日本人」の発見/鳥居龍蔵と妻きみ子の「蒙古行」/
中国東北部・内モンゴルの調査と博士号/
南米調査とアンデス文明観)

�W列島をゆく
(近畿調査と支援者本山彦一/
近畿調査と大正期のベストセラー『有史以前の日本』/
沖縄の調査/ 日向の調査/山陰の調査/信濃の調査/
阿波木頭に日本の原風景を探る/
鳥居龍蔵のフィールドノート「那賀のあら妙」に描かれた七夕飾り/
故郷徳島市城山貝塚の調査/鳥居龍蔵の講演と「徳島城図」の成立/鳥居龍蔵が訪ねた勝瑞城跡/鳥居龍蔵と武蔵野会)

�X鳥居龍蔵と現代
(北から考える鳥居龍蔵と現代/
学校教育から考える鳥居龍蔵と現代/
台湾から考える鳥居龍蔵と現代/
鳥居龍蔵の日本人起源論とアジアへの視座)

参考文献/鳥居龍蔵略年譜

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