徳川将軍領知宛行状の史料学
近世史研究叢書61

種村(たねむら) 威史(たかし)
(元 國學院大學兼任講師/1970年生まれ)

2025年11月刊
A5判・254頁・上製本・函入
ISBN978-4-86602-190-4 C3321
5600円 (税別)
本書は江戸幕府の領知宛行制確立過程について検討し、併せて領知宛行状の価値認識に関する問題を、近年進展著しい近世史料論や歴史アーカイブズ学に結びつけて明らかにする。
学位論文「領知宛行制の確立と徳川将軍の儀礼」(國學院大學)に新稿を加え、大幅改稿。
【主要目次】
序 章  研究の意義と研究史の整理/
 問題の所在と課題設定/本書の構成
第一部 江戸幕府確立期の領知宛行
第一章 慶長期徳川将軍の領知宛行
   家康将軍任官以前の領知宛行/
 一万石以下の武将への領知宛行/
 家康・秀忠の領知宛行状とその性格/
 慶長十八年の領知朱印状
第二章 慶長六年の徳川家康の自筆領知宛行状
   慶長六年の知行目録/
 小笠原定信宛知行目録の発給者/
 自筆領知宛行状発給の意義
第三章 元和三年・寛永十一年の領知朱印改と徳川政権
   元和三年の領知朱印改/
 寛永十一年の領知朱印改/
 転換期としての寛永十一年の領知朱印状
第四章 領知宛行状の石高をめぐって
   寛永十一年の領知朱印改と山内家の領知宛行状/
 領知宛行状の石高と増石要求/
 その後の増石要求のゆくえ
第二部 領知宛行制の確立と領知宛行状認識の展開
第五章 寛文印知以降の領知朱印改
   綱吉期の領知朱印改/貞享期以降の領知宛行制/
 家宣・吉宗期の領知朱印改
第六章 領知宛行制史における元禄七年令の位置
   元禄七年令の含意と歴史的背景/
 宝暦六年間部詮房宛領知判物写の再検討
第七章 初期徳川将軍の領知宛行状の記憶をめぐって
   近世中期における記憶/曖昧な記憶の創出/
 近世後期における記憶/
 曖昧な記憶の創出論理と泰平の世
付 論 徳川将軍文書の焼却にみる近世の文書認識
   徳川将軍文書の焼却/
 江戸幕府による 徳川将軍文書の回収と文書の焼却/
 徳川将軍文書の焼却作法と近世の文書認識
終 章  

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