近世後期宿駅運営と幕府代官
東海道三島宿改革仕法を中心に
近世史研究叢書57

厚地(あつち) 淳司(じゅんじ)
(駒澤大学非常勤講師・静岡県立大学部非常勤講師/1964年生まれ)


2023年10月刊
A5判・432頁・上製本・函入
ISBN978-4-86602-166-9 C3321
9200円 (税別)
幕府の宿駅維持策の実施主体としての、幕府代官・手代・取締役の動向を明らかにすること。具体的には、天保8年6月より、三島宿財政の再建策として実施された三島宿改革仕法の、立案から実施に至る過程を概観しながら、そのなかで三島宿の支配代官である韮山代官江川英龍、あるいは江川英龍のもとで三島宿取締役に就任した蒲原宿問屋でもある渡邊金?、あるいは渡邊金?と連携する韮山役所手代の中村清八・八田兵助といった人びとの具体的な活動内容を明らかにしていく。
【主要目次】

序 章 近世宿駅制度と幕府代官

第一編 天保八年東海道三島宿改革仕法の概要と前提
第一章 天保八年三島宿改革仕法の概要
第二章 三島宿改革仕法と幕府交通政策
第三章 文政一一年の三島宿・助郷出入
第四章 天保期の三島宿財政問題
第五章 天保八年東海道三島宿改革仕法の前提
第六章 天保八年改革仕法における三島宿の人馬役負担

第二編 三島宿取締役渡辺金の宿方運営改革
第一章 蒲原宿問屋渡辺金(「燎」の「王」へん)の三島宿取締役就任
第二章 天保期における東海道三島宿運営の問題点
第三章 渡辺金の三島宿方運営改革
第四章 三島宿取締役渡邊金の活動

第三編 天保八年三島宿改革仕法の影響
第一章 東海道箱根西坂村々の三島宿加宿化
第二章 天保八〜九年の三島宿・助郷出入
第三章 天保九年の伊豆南部への加助郷設定とその背景

終 章 三島宿改革仕法と幕府代官の宿駅支配

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