近代中流知識層の住まいと暮らし
帝大教授村川家の家計簿を読む【付録CD-ROM】
近代史研究叢書25

浅野(あさの)伸子(のぶこ)
(1952年生/日本近世住宅史専攻・博士)
村川(むらかわ)夏子(なつこ)
(1949年生/村川堅固の孫)著

2023年9月刊
A5判・286頁・上製本・函入
ISBN978-4-86602-159-1 C3321
5900円 (税別)
東京目白台の村川家住宅(文京区指定有形文化財)は、明治後期から昭和戦前期にかけて建設された中規模の和洋折衷住宅で、施主は東京帝国大学教授の村川堅固(1875-1946)。同家には、堅固の妻ふさによる家計簿のほか、貴重な資料が残されている。本書はこれらをもとに、時代とともに変化する一家庭の近代生活のあり方を具体的にあきらかにする。
【主要目次】 カラー口絵8頁
第一章 村川堅固とその家族
  (堅固の前半生/村川堅固の家族)
第二章 村川堅固が造った住まい
  (自邸を建てるまでの住まい/
雑司ヶ谷に念願の自邸を建てる/
勝浦に初めて別荘を構える/
我孫子に造った理想の別荘/
鵠沼の近代的な別荘)
第三章 明治期から昭和期までの村川家の日々
 第一節 家計簿にみる村川家の暮らし
  (明治三十三年から明治期末までの村川家/
大正期・子供たちの成長と別荘の取得/
昭和期、子供たちの独立と堅固の定年、そして戦中の暮らしから戦後へ)
 第二節 所蔵資料と伝聞からたどる明治期・大正期・昭和期前半の暮らし
  (明治期末変貌していく雑司ヶ谷一帯と自邸の建設/
大正期に育ちゆく子供たち/
昭和期前半、巣立ちゆく子供たちと戦争、そして戦後/
堅固の死、敗戦直後に本邸と別荘はどう使われたか)
第四章 ふさの死・家計簿の終りと、その後の村川家
第五章 項目別にみた暮らしのあり方
  (収入と貯蓄/住生活/食生活/衣生活/
教育関連/交際/医療/交通・通信/
教養娯楽/社会生活/その他の生活関連費)
村川家年表/参考文献
【付録CD-ROM】 帝大教授村川家の「家計簿」全18冊
家計簿(明治41-昭和30年) 日常の家計簿11冊+その他の家計簿7冊 原本画像(JPGデータ)
日常の家計簿 翻刻(PDFデータ)

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