西三河およびその近隣の戦国政治史に関する著者の既発表論文14編と新稿5編(*)で構成。
新行紀一氏以降の研究を、より徹底した史料批判に基づき、「松平・徳川中心史観」(『三河物語』史観)から脱却・深化させ、新たな戦国期松平氏像を提示する。
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【主要目次】 *新稿 |
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第一部 |
松平氏の発祥と一族の展開 |
第一章 |
松平氏「有徳人」の系譜と徳川「正史」のあいだ
−本書の対象概説− |
第二章 |
安城松平一門・家臣奉加帳写の考察* |
第三章 |
大草・岡崎松平家の光重・貞光父子と初期の形原松平家 |
第四章 |
一五〇〇年前後の松平一族
−岩津一門・大草一門・大給一門− |
第五章 |
大給松平家先祖再考 −「初代」加賀守と「源次郎」家初代細川親世−* |
付章一 |
『松平氏由緒書』の成立と旗本松平太郎左衛門家の形成 |
付章二 |
旗本松平太郎左衛門家系図の成立 |
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第二部 |
安城松平家の継承者信定と「安城四代岡崎殿」清康 |
第一章 |
松平信定の事績* |
第二章 |
安城四代清康から広忠へ
−守山崩れの真相と松平広忠の執政開始−* |
付 論 |
『松平記』覚書*
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第三部 |
今川氏の三河支配と織田信秀・信長 |
第一章 |
織田信秀岡崎攻落考証
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第二章 |
今川氏の尾張進出と弘治年間前後の織田信長・織田信勝 |
第三章 |
新出の今川氏真判物と桶狭間合戦前後の高橋郡 |
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第四部 |
三河一向一揆と本證寺 |
第一章 |
永禄三河一揆の展開過程
−三河一向一揆を見直す− |
第二章 |
慶長絵図証文の本證寺「寺内」と「築地之内」 |
第三章 |
一揆赦免後の本證寺「寺内」景観と寺領境の築地 |
付 章 |
松平三蔵について
−尾張・三河を駆け抜けた武将− |
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補 章 |
天正三年武田勝頼岡崎攻落作戦
−神官家記「嶋邑家根元慶図記」の検討− |
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