変容する近世関東の村と社会

村井(むらい) 早苗(さなえ)
(日本女子大学名誉教授/1946年生まれ)

2023年5月刊
A5判・228頁・上製本・カバー装
ISBN978-4-86602-145-4 C3021
5000円 (税別)
「本書は、日本女子大学文学部史学科の日本近世ゼミで学んだゼミ生たちの中で、近世中期より幕末維新期に至る関東地域における諸相を、個々の問題関心によって追究した論考をまとめたものである。当該地域の社会の継続と変容の一端が、少しでも解明できたのではないだろうか。
 この論集には、長い期間にわたって日本近世史の非常勤講師をつとめられた秋山伸一氏にも論考を寄せていただき、さらに編集にも加わっていただいた。」(村井「はしがき」より)
【主要目次】 *は、既発表論文を大幅改稿のうえ、改題して再録。
 第一部 変容する近世中後期社会
明和の伝馬騒動と幕政の転換期*
 −武蔵国児玉郡の強訴から、入間郡の打ちこわしへ−
根岸 章子
天保十二年の鶴見川堤工事事件
 −武蔵国橘樹郡の水論とその訴訟費用−
神棒 真美
近世多摩川における御留川と御用猟師 根本佐智子
江戸期における庶民剣術の隆盛
 −新流・他流試合・農兵−
與那覇実咲
植物図譜の成立
 −『花壇地錦抄』と『増補地錦抄』の比較から−
秋山 伸一
 
 第二部 激動の幕末維新期
「偽官軍」と赤報隊幹部渋谷総司* 峰高 悠子
下総国葛飾郡北方村における幕末維新 村井 早苗
武蔵国一宮大宮氷川神社における神仏分離* 井上麻依子

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