因幡鹿野城主 亀井茲矩
尼子家再興運動から「琉球守」拝領まで
岩田選書◎地域の中世22

砂川(すながわ) (ひろし)
(相愛大学名誉教授/1947年 鳥取市生まれ)


2022年1月刊
A5判・252頁・並製本・カバー装
ISBN978-4-86602-133-1 C3321
3900円 (税別)
石見津和野藩祖で、後に因幡鹿野(しかの)城(鳥取市鹿野町)城主となった亀井茲矩(これのり)(1557-1612)が、尼子氏遺臣の山中鹿介幸盛らと因幡へ侵攻した天正元年(1573)から、吉川経家の自裁による鳥取城開城(天正9年)を経て、羽柴秀吉から「琉球守」を拝領した天正10年までの活動の軌跡を明らかにする。
一次史料が少ないなか、秀吉・信長の書状や、亀井家譜のほか、軍記・地誌なども検証して「事の真相」に迫る。
著者は、平家物語や時衆の研究者であるが、鳥取市鹿野町の生まれ。地元で今でも「亀井さん」と慕われている茲矩が一番光を放った十年間の歴史的事実の解明を目指す。
【主要目次】

第1章 因幡侵攻

第2章 信長に臣従

第3章 上月城潜入の虚実

第4章 天正七年比定の秀吉書状

第5章 美作国衆原田蔵人の「申次」

第6章 鹿野城「留守居」に就任

第7章 鹿野城の防衛

第8章 武田又五郎と武田徳充丸の素性

第9章 武田豊信の登場と横死

第10章 鹿野城の客将

第11章 杉原家次と両使の来訪

第12章 吉岡合戦

第13章 亀井「琉球守」の誕生

終 章 その後の茲矩

因幡の情勢と亀井茲矩関連年表

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