幕末大名夫人の寺社参詣
日向国延岡藩 内藤充真院・続

神崎(かんざき) 直美(なおみ)
(城西大学准教授/1963年生まれ)


2021年5月刊
A5判・204頁・並製本・カバー装
ISBN978-4-86602-117-1 C3021
2700円 (税別)

前著『幕末大名夫人の知的好奇心−日向国延岡藩 内藤充真院』(岩田書院 2016)の続編。
本書では、日向国延岡藩主内藤政順の奥方充姫(充真院・じゅうしんいん。寛政12年[1800]−明治13年[1880])が、江戸と国許とを往復する途中に立ち寄った寺社ついて、自身で詳細に記録した旅日記をもとに、当時の参詣の様子を明らかにする。
なお充姫は彦根藩主井伊直中の娘で、大老井伊直弼は異母弟にあたる。
【主要目次】
第一章 充真院および寺社参詣の記録
  充真院について/紀行文と寺社参詣の記録
第二章 相模国鎌倉光明寺と近隣の寺社−菩提寺参詣と名所めぐり−
  内藤家の菩提寺光明寺/鎌倉参詣の記録について/出発に向けて/
  いざ鎌倉へ/鎌倉への思い
第三章 三河国岡崎大樹寺・西光寺−徳川家と内藤家所縁の寺−
  内藤家ゆかりの岡崎/西光寺へ滞在/大樹寺参詣/
  大樹寺参詣後の日々/岡崎滞在からうかがえる充真院の人物像
第四章 摂津国大坂寺社参詣−大坂屋敷滞在時の名所めぐり−
  内藤家の大坂屋敷/高津宮と安居天神/
  新清水寺・一心寺とその周辺/四天王寺と住吉大社/
  二度目の大坂寺社参詣/
  大坂寺社参詣からうかがえる充真院の人物像
第五章 讃岐国金毘羅−初回と二度目の参詣を中心に−
  金毘羅と内藤家/金毘羅へ向かう道筋での見聞/
  初めての金毘羅参詣/再び金毘羅に向かう道筋での見聞/
  二度目の金毘羅参詣/金毘羅参詣からうかがえる充真院の人物像
まとめ 充真院にとっての寺社参詣
年表:充真院とその身内、および国内の動向/参考文献・参考史料一覧
【既刊】『幕末大名夫人の知的好奇心』(岩田書院 2016)は品切れですが、岩田書院のウェブサイトで、本文のPDF版を無料公開することにしました。(20216月末、公開予定)
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