歴史資源としての城・城下町
岩田書院ブックレット・歴史考古学系H30

宮間 純一(みやまじゅんいち)
(中央大学准教授/1982年生まれ)

2021年2月刊
A5判・138頁・並製本
ISBN978-4-86602-113-3 C1321
1600円 (税別)
評者:土屋雅人(『地方史研究』412  pp128-129  2021.08)評者:小幡駿介(『アーカイブズ学研究』35  pp196-199  2021.12)評者:荒川将(『中央史学』45  pp136-140  2022.03)
「本書は、房総半島の佐倉(佐倉市)、館山(館山市)、関宿(野田市)、久留里(君津市)をフィールドとし、歴史資源とは何であるのか、という本質的な問題を、具体的な事例から考えようとする試みである。対象とする四つの地域は、地域のシンボルである城や城下町を歴史資源として活用した地域振興を模索してきた。編者をのぞく本書の執筆者は、これらの自治体の博物館・資料館・公民館および自治体史編さん室、文化財担当部署で歴史資源の保存・活用に携わっている研究者であり、実践者である。」(「はしがき」より)
シンポジウム「城・城下町の歴史遺産−守り、活かし、伝える」(2018.03. 佐倉市立美術館)の成果をもとに編集。
【主要目次】 
 T 城・城下町と佐倉
地域社会を支える記憶
 −<佐倉>にとっての歴史資源−
宮間 純一
城と城下町に関する文化財の現在
 −佐倉における事例から−
須賀 隆章
佐倉城下町の文化財施設と文献資料の活用 土佐 博文
佐倉における市民と文化財
 −公民館事業の事例から−
長谷川佳澄
 
 U 城下町館山と城跡
館山城下町の成立と展開にみる地域特性 岡田 晃司
「城跡」への視線
 −館山城跡の受容と活用−
宮坂 新
 
 V 城・城下町を歴史資源として活用する
関宿城下の記録と伝承
 −天守閣という装置−
尾ア 晃
城下町久留里の歴史資源の活用法
 −地域・人・博物館を通じて−
平塚 憲一

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