編者の古稀を機に、島嶼コミュニティ学会・白山人類学研究会のメンバーが中心となって作った、日韓の研究者15名による論集。 |
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【主要目次】 |
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本書の視座
―日本と韓国のコミュニティで「公益」はどのように実現されてきたか― |
立柳 聡
吉川美華 |
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第1編 「伝統的」なるものの継承と変化 |
珍島(韓国)農村の歌舞共同体と暮らしのリジリエンス(回復力) |
全 京秀 |
島嶼社会における成人儀礼と性の伝承 |
八木 透 |
青ヶ島のモヤイモノ
―地域社会における呪術・宗教的世界の一端― |
土屋 久 |
近代日本山村における村落社会の再編と「自然村」
―宮崎県諸塚村黒葛原の協議録・共同作業記録に注目して― |
本多 俊貴 |
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第2編 人の移動が創る共助のかたち |
多文化としての韓国
―多文化、多文化家族、そして他文化― |
小澤 康則 |
下関と釜山の免税店とポッタリチャンサ |
井出 弘毅 |
在日コリアン教会におけるコリアンの多様化と教会運営の模索
―主日礼拝における日本語の導入・位置づけをめぐって― |
荻 翔一 |
甘蔗(砂糖キビ)が繋いだ八丈島と南の島々
―人口対策と血縁・地縁のネットワーク― |
對馬 秀子 |
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第3編 契約講と契 ―「伝統的」な社会組織の「今」― |
契約講の構造と機能 ―千葉県東総地方の事例から― |
立柳 聡 |
韓国社会の契の歴史と現在 |
金 美榮
(松本誠一
吉川美華 訳) |
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第4編 コミュニティの今日的「創造」―公助の死角と共助の視角― |
韓国の福祉行政の空白地帯と民間共助
―彼らはなぜ社会的弱者を積極的に助けるのか― |
吉川 美華 |
韓国社会のソーシャルテイナーの活動と役割 |
鄭賢京
孟鳳鶴
(吉川美華 訳) |
学校そしてコミュニティで育つ子ども達
―通信制高校の現在と地域社会との連携の実践例― |
小暮 幸子 |
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韓国の島嶼とコミュニティ ―研究資産の継承― |
松本 誠一 |
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