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中世東国の村落形成 中世前期常陸国を中心に 岩田選書◎地域の中世21 高橋 裕文 著 (那珂市史編さん専門委員/1948年生まれ) 2020年4月刊 A5判・174頁・並製本・カバー装 ISBN978-4-86602-097-6 C3021 2600円 (税別) |
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「ここでは、平安・鎌倉期の社領(荘園)における沙汰人・住人の動向、惣荘的結合〔第一章〕、地頭支配下の郷村での農民の闘いと惣郷による用水・山野草木の管理〔第二章〕、さらには郷村の自治を担った役所の検注・年貢・下行などの実態〔第三章〕、および荘園の惣荘的結合が南北朝以後も形を変えて存続したこと〔第四章〕などを示した。 そして最後に、こうした事実を、個々の問題と捉えるのではなく共通する部分をまとめるならば、惣郷が惣荘・郷村結合を表す文言であることから、これへの検討を加えることとした〔終章〕 こうした総合的な郷村結合の形成および展開の過程を見れば、南北朝・室町期の東国農村の自立的動向も、決して孤立したものではなく、一連の流れとして捉えられるのではないかと考えられる。」(本書「まえがき」より) |
【主要目次】 |
第一章 官務家領常陸国吉田社領における沙汰人・住人の動向 |
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