武州拝島大師本覚院の歴史文化

川勝 賢亮(かわかつけんりょう)(守) 著
(拝島大師第30世住職/1940年生まれ)


2020年1月刊
A5判・294頁・カラー口絵10頁・並製本・カバー装
ISBN978-4-86602-089-1 C3021
1800円 (税別)
評者:天野宏司(『多摩のあゆみ』178  pp78-79  2020.06)
正月の「だるま市」や、厄除け大師として知られる、拝島大師本覚院 (東京都昭島市)。
拝島本覚院は、平安中期の村上天皇の世に建てられたと言われ、そのご、戦国の世に、比叡山の焼き討ちから救出された慈恵大師(元三大師)像を安置したことに始まるとされる。爾来四百四十有余年、拝島大師は関東屈指の霊場として、多くの信徒の崇敬を受け、現代にいたる。
本書は、その歴史文化を、当寺の住職であり歴史研究者(九州大学名誉教授)でもある著者が、はじめてまとめたもので、当寺の由来事蹟を歴史・文学などの諸分野から総合的に考察し、併せて昭島・多摩地域の歴史のなかに位置づける。
【主要目次】

第1章 元三大師良源の生涯

第2章 元三大師信仰の歴史文化

第3章 平安・鎌倉・室町期古典文芸に描かれた元三・慈恵大師良源

第4章 拝島大師の創建の歴史

第5章 江戸近世の拝島大師

第6章 文政期、中興義順住職による大師堂再建と元三大師御開帳

第7章 安政年間、拝島大師本覚院『大般若波羅蜜多経』
     六百巻納経墨書銘記

第8章 拝島大師堂坂開通と「拝島大師」の成立

第9章 拝島大師本堂向拝浜縁造営と智海尼の生涯

第10章 明治・大正・昭和戦前期の拝島大師

第11章 昭和戦後期の拝島大師

第12章 昭和末期・平成・令和時代の拝島大師

結 語 拝島大師本覚院の歴史文化

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