論集 近世国家と幕府・藩

幕藩研究会(ばくはんけんきゅうかい)(代表:松尾美惠子)編

2019年11月刊
A5判・444頁・上製本・カバー装
ISBN978-4-86602-087-7 C3021
9000円 (税別)
評者:荒木裕行(『日本歴史』870  pp104-105  2020.11)
幕藩研究会は、1988年の第1回例会から31年。幕政史・藩政史、幕藩関係史に関心を持つ人が集まり、自由な議論をかわす研究会として継続。この間、シンポジウム「国役再考」(1992年)、「近世大名論再考」(2012年)、なども開催してきたが、今回、代表の松尾美惠子の喜寿を機に論集刊行を計画、ここに14編の論文を集め『論集 近世国家と幕府・藩』として刊行の運びとなった。
【主要目次】 
 T 幕藩制の成立と展開
徳川政権の「国分」と国主・城主・領主 松尾美惠子
徳川秀忠政権期の外国人紛争と九州大名
 ―代替り直後のイギリス商館員打擲事件―
鍋本 由徳
近世後期の海防と「慶安軍役令」 針谷 武志
幕藩関係の変容と徳川慶勝の「公武合体」運動 藤田 英昭
 
 U 幕府制度の諸相
関東における代官所の機能
 ―支配領域を越えて―
堀  亮一
幕府役人の任用形態に関する一考察
 ―小伝馬町牢屋敷役人を事例に―
田原  昇
大奥御年寄の養子縁組
 ―綱吉政権期の御年寄松枝をめぐって―
福留 真紀
徳川将軍姫君の縁組と御住居について 吉成 香澄
幕府側史料による老中奉書の検討
 ―来翰留・一紙目録留・奉書留・当日奉書留に着目して―
大沢  恵
江戸幕府の行政運用における申合の機能 小宮山敏和
 
 V 諸藩の政治・文化
尾張藩祖徳川義直の刀剣献上・贈与 深井 雅海
記録方(所)から見た米沢藩中期藩政改革 浅倉 有子
近世大名の蹴鞠・楊弓・打毬
 ―寛政〜文化期の津軽寧親宛書状から―
岡崎 寛徳
災害と幕藩権力・民衆
 ─盛岡藩領における津波災害を例に─
千葉 一大
 

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