勝尾城筑紫氏遺跡と九州の史跡整備
岩田書院ブックレットH28

市村高男(いちむらたかお)・鈴木敦子( すずきあつこ)・堀本一繁( ほりもとかずしげ)

2019年12月刊
A5判・156頁・並製本
ISBN978-4-86602-084-6 C1321
1800円 (税別)
勝尾城筑紫氏遺跡(かつのおじょう・ちくしし・いせき)は、佐賀県鳥栖市北西の城山一帯に展開する戦国領主「筑紫氏」によって形成された戦国期の城館遺跡で、山上に位置する本城勝尾城を中心とする城郭群、山下の谷筋に広がる城主館跡と家臣団屋敷跡・町屋跡などで構成されており、2006年1月に国の史跡に指定された。本遺跡は、福井県の一乗谷朝倉氏遺跡としばしば対比されるまでになったが、その後の整備事業はほとんど進展せずに市民の関心も大きく後退した。
本書は、こうした状況を打開すべく開催されたシンポジウム(2017.2.18)の成果をもとに、市民の声や、九州の他地区の史跡整備の事例を加えて刊行するものである。
編者は、勝尾城筑紫氏遺跡整備委員会会長(市村)、同委員(堀本)、鳥栖市文化財保護審議会委員(鈴木)。
【主要目次】 
はしがき−本書刊行の趣旨− 市村 高男
第T部 筑紫氏と勝尾城の歴史
「勝尾城筑紫氏遺跡」史跡指定への道のりと史跡の整備活用 石橋 新次
勝尾城筑紫氏遺跡の主要な遺構と遺物
 −筑紫氏館跡と家臣団屋敷跡を中心に−
石橋 新次
勝尾城筑紫氏遺跡の山城の平面構造 岡寺  良
勝尾城主筑紫氏の政治的地位 堀本 一繁
戦国期北部九州における流通網と鳥栖 鈴木 敦子
国史跡「勝尾城筑紫氏遺跡」と市民の声  
 
 第U部 九州の史跡整備
わたしたちの首羅山遺跡【福岡県久山町】
 −山の遺跡の保存と活用の一事例−
江上 智恵
史跡大友氏遺跡の整備と活用【大分市】
 −市街中心部に所在する史跡の保護・保存・整備・活用の歩みと展望−
坪根 伸也
国史跡「大隅正八幡宮境内及び社家跡」の保存と活用【鹿児島県霧島市】 重久 淳一
 

ご注文へTOPEへ