幕末維新期の洋学と幕臣
近代史研究叢書23

樋口 雄彦(ひぐちたけひこ)
(国立歴史民俗博物館教授/1961年生まれ)


2019年8月刊
A5判・404頁・上製本・函入
ISBN978-4-86602-079-2 C3321
8800円 (税別)
「学位論文でもある『沼津兵学校の研究』(吉川弘文館 2007)は、静岡藩の洋学の一部についてまとめたものといえる。それに対し本書は、幕臣・旧幕臣を主題とする点に違いはないものの、静岡藩より前の時期、すなわち幕府時代の洋学と、前著からは外れた静岡藩時代の洋学に関する諸テーマから構成した。」(「あとがき」より)
【主要目次】

第一部 開成所の洋学者
第一章 幕臣博物学者鶴田清次とその資料
    (鶴田清次に関する既刊文献/判明した履歴/
    蕃書調所・開成所時代/静岡病院附御薬園掛/
    明治政府への出仕/著作/史料翻刻
第二章 物産学を学んだ旗本−武田昌次こと塚原昌義について−
    (幕府外交事務官としての塚原昌義/アメリカ亡命と帰国・服罪/
    農政官僚武田昌次の足跡)
第三章 開成所画学局の絵師伊藤林洞
    (その家系と一族/開成所での活動/
    美術史上の静岡藩と沼津兵学校/廃藩後のあしあと)

第二部 静岡藩と洋学
第四章 弘前藩士が記録した静岡学問所の教育
    (藤田潜とその覚書/弘前藩での静岡藩御貸人/
    垣間見えた静岡学問所の実相)
第五章 静岡藩の医療と医学教育
    (沼津陸軍医局・陸軍医学所の設立/静岡病院による一元化/
    掛川小病院の新設/病院生徒の教育/
    林洞海「慶応戊辰駿行日記」抜粋)
第六章 旧幕臣洋学系知識人の茶園開拓
    (赤松則良日記・書簡が伝える茶園開拓/
    林洞海「茶農漫録」にみる茶園経営)
第七章 東京府の私塾・私学にみる静岡藩出身者の教育活動
    (東京で学校・私塾を開いた沼津兵学校職員/
    東京で教えた沼津兵学校の生徒/
    東京での静岡学問所・静岡藩小学校出身者/
    沼津兵学校関係人物の教育活動/その他静岡藩士の教育活動)

第三部 門人録からみた幕末の砲術・洋学
第八章 浦賀与力香山永孝と高島流砲術門人安達直右衛門
    (香山又蔵と香山栄左衛門/安達直右衛門と京都の幕臣たち/
    三田藩への影響)
第九章 西周の門人録

付:人名索引

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