常陸大掾氏と中世後期の東国
戦国史研究叢書19

中根 正人(なかねまさと)
(筑波技術大学職員/1986年生まれ)


2019年8月刊
A5判・380頁・上製本・函入
ISBN978-4-86602-075-4 C3321
7900円 (税別)
評者:森本悠介(『日本歴史』867  pp106-108  2020.08)評者:駒見敬祐(『史学雑誌』129-7  pp74-75  2020.07)
「本書の目的は、南北朝〜戦国・織豊期における東国、特に常陸国における政治情勢について、中世を通じて常陸において活動していた常陸大掾氏およびその周辺の勢力を題材として検討し、当該期の実態とその背景を考えていくことにある。」「第一部・第二部では、常陸大掾氏および常陸地域の政治動向について、概ね時代に沿って検討を行い、第三部については、周囲の勢力を考察した際に明らかにできた成果を提示する。」(序章より)
【主要目次】

序 章 中世後期常陸諸氏研究の現状と本書の構成

第一部 十四〜十五世紀の常陸大掾氏
第一章 中世前期常陸大掾氏の系図と代替わり
第二章 大掾浄永発給文書に関する一考察 ―観応の擾乱期の常陸―
第三章 南北朝〜室町前期の常陸大掾氏
第四章 室町中期の常陸大掾氏
補論一 平憲国再考

第二部 十六世紀の常陸大掾氏とその周辺
第一章 戦国初期の常陸南部 ―小田氏の動向を中心として―
補論二 戦国初期の大掾氏 ―大掾忠幹の発給文書から―
第二章 戦国期常陸大掾氏の位置づけ
第三章 大掾清幹発給文書の検討 ―花押形の変遷を中心に―
第四章 「南方三十三館」謀殺事件考
補論三 嶋清興書状にみる天正十八年の大掾氏と豊臣政権

第三部 中世後期の常陸の諸勢力
第一章 室町期の常陸小栗氏
第二章 古河公方御連枝足利基頼の動向
第三章 十六世紀前半の常陸真壁氏
終 章 中世後期の常陸大掾氏と常陸国


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