戦国期城郭と考古学
中世史研究叢書31

萩原 三雄(はぎわら みつお)
(帝京大学文化財研究所長・教授/1947年生まれ)


2019年7月刊
A5判・316頁・上製本・函入
ISBN978-4-86602-073-0 C3321
6400円 (税別)
武田氏の城郭とその築城技術を中心に、永年にわたり中世考古学・城郭史研究をリードしてきた著者の論文17篇を収録し、中世城館研究の課題と展望を示す。既発表論文の再録にあたっては、「補遺」で、その後の成果についてふれる(序章は新稿)。
【主要目次】

序章 城郭研究に関わる二題
     −戦国期城郭の織豊城郭化と州土鉄砲玉を題材に−

 第一編 中世城郭を読む

家財目録等にみる中世城郭の一様相
 −甲州八田家家財目録から−
財産目録からみた陶磁器の所有
 −甲州八田家家財目録を中心に−
中世城館における宗教的空間ともう一つの「城割」
新府城とこれからの中世城館跡研究
中世城館跡研究の一視点 −特に経営主体をめぐって−
「居館と詰城」に関する覚書
境界にのぞむ城郭

 第二編 武田氏の築城技術

丸馬出の研究
武田氏築城技術と新府築城
戦国期城郭の年代観
武田系城郭研究の現状と課題

 第三編 武田氏の城郭
中世戦国期における烽火台の特質と史的位置
甲斐国岩殿城の史的一考察
甲斐「福泉寺城」に関する一考察

終章 中世城館研究の課題と展望

付論 中世城館の保存と整備・活用

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