戦国大名武田氏の外交と戦争
戦国史研究叢書17

小笠原 春香 (おがさわら はるか)
(駒澤大学非常勤講師/1980年生まれ)


2019年4月刊
A5判・370頁・上製本・函入
ISBN978-4-86602-068-6 C3321
7900円 (税別)
評者:海老沼真治(『史学雑誌』128-11  pp89-90  2019.11)評者:柴裕之(『日本歴史』863  pp83-85  2020.04)
「大名間の戦争は外交関係の悪化や同盟の破綻によって起きることが多い。(中略)そこで問題となるのが、戦国大名がなぜ戦争を恒常的に繰り返し、外交を展開したのか、という点である。戦国大名は自立的な地域権力として領国支配を行っていたが、その中で外交・戦争がどのような有効性を持っていたのか、その解明こそが本書の目的である。」(序章より)
そのために、武田氏の外交・戦争を段階的に検証していくため、信虎期・信玄期・勝頼期に分けて考察し、織田信長をはじめとする各大名との関係を整理し、併せて、各地の国衆が大名間の戦争にどのような影響を与えたかを検討する。
【主要目次】

序 章 戦国大名の外交と戦争に関する研究と成果

第一部 大名の外交・同盟
第一章 武田信虎と今川・北条氏
第二章 武田氏と石山本願寺
第三章 武田・織田同盟の成立と足利義昭

第二部 大名間の戦争
第四章 武田氏の駿河侵攻と徳川氏
第五章 武田氏の小田原侵攻と三増合戦
付 論 武田氏の小田原侵攻における放火と進軍径路
第六章 駿遠国境における武田・徳川両氏の戦争

第三部 大名の戦争と国衆
第七章 武田氏の東美濃攻略と遠山氏
第八章 元亀・天正年間における武田・織田間の戦争と東美濃
第九章 美濃国郡上安養寺と遠藤氏
第十章 武田・徳川両氏の戦争と高天城小笠原氏

終 章 戦国大名の外交と戦争−甲斐武田氏を事例として−

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