近世前期の公儀軍役負担と大名家
−佐賀藩多久家文書を読みなおす−
岩田書院ブックレット歴史考古学系 H27

小宮(こみや) 木代良(きよら)
(東京大学史料編纂所教授/1960年生まれ)

2019年3月刊
A5判・142頁・並製本・カバー装
ISBN978-4-86602-066-2 C1321
1600円 (税別)
評者:鴨頭俊宏(『地方史研究』400  pp168-1689  2019.08)評者:(鴎)(『日本歴史』856  pp116  2019.09)自著紹介:https://www.u-tokyo.ac.jp/biblioplaza/ja/F_00225.html
シンポジウム「多久家文書を読みなおす2:近世前期における公儀軍役負担と佐賀藩」(2017.11)の成果に、附章として第1回のシンポ(2015.11)の一部を併せて刊行。鍋島氏の重臣として活躍した多久家の文書をていねいに読み解き、年次比定にも修正を加える。
【主要目次】
第一章 現場監督する大名
     −多久家文書にみる公儀普請−
及川  亘
  近世初期の公儀普請と佐賀鍋島家/
現場監督する大名/
「多久家文書」の名古屋城普請関係鍋島勝茂自筆書状
 
第二章 多久家文書にみる大坂冬の陣後の城割普請 大平 直子
  「爰元御普請」と将軍の御馬入り/
将軍徳川秀忠の上洛と大坂城の城割普請
 
第三章 佐賀藩の長崎警備
     −正保二年の鍋島勝茂書状を中心に−
清水 雅代
  正保二年の鍋島勝茂書状/
鍋島勝茂の国許における対応/
鍋島勝茂の江戸における対応
 
第四章 明清交替情報と佐賀藩の長崎番役 小宮木代良
  多久家文書127号の年次比定/
残された疑問−新見の長崎派遣の目的は何か/
明清交替情報を幕府はいつから得ていたか/
大名たちは、明清交替情報をいつどのように認識していたか/佐賀鍋島藩内における明清交替情報への反応
 
附章一 めでたき春
     −寛永十六年正月勝茂親子の将軍御目見え−
松田 和子
  多久家文書38号の年次比定/
多久家文書509号ゆき消息
 
附章二 鍋島勝茂自筆文書の特徴
     −形態・封式を中心に−
及川  亘
  鍋島勝茂自筆文書の形態・封式/
鍋島勝茂自筆文書の傾向
 
附章三 「御上洛」情報の真偽 佐藤 孝之
  多久家文書244号の年次比定と御上洛/
多久家文書253号の年次比定と御上洛
 
附章四 肥前杵島郡白石地域と鍋島勝茂 小宮木代良
  多久家文書5号の年次比定/
白石秀之屋敷と鷹狩り/
秀津の勝茂の由緒・文書
 

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