来訪神 仮面・仮装の神々 保坂達雄・福原敏男・石垣悟 著 【著者紹介】 保坂(東京都市大学名誉教授/日本古代文学・民俗学) 福原(武蔵大学教授/日本民俗学・日本祭礼史) 石垣(文化庁文化財調査官/民俗学・博物館学・文化財保護論) 2018年12月刊 A5判・272頁・並製本・カバー装 ISBN978-4-86602-062-4 C3039 3600円 (税別) 品切れ |
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【祝「ユネスコ無形文化遺産」登録】 本書は、今回登録された鹿児島・甑島のトシドンや、秋田県・男鹿のナマハゲなど、10件の来訪神行事の紹介だけではなく、多様な来訪神のもつ意味を考察する。 |
【主要目次】 |
無形文化遺産の来訪神行事 福原 敏男 |
提案への経緯/提案の指標/可視/不可視・来訪/常在の神観念/ 折口マレビト論/ホカヒビト/来訪神研究の嚆矢/「来訪神」という用語/ 来訪神行事の全国的衰退/来訪神訪問の音と声/ナマハゲ系の勧農行事 |
「来訪神」行事をめぐる民俗学的研究とその可能性 石垣 悟 |
来訪神概念と民俗学/様々な来訪神/来訪神行事の起源と歴史/ 来訪神は、どこから、いつやって来るのか/来訪神は、何のためにやって来るのか/ 災厄を祓う来訪神/鬼と来訪神 |
来訪神行事における贈与互酬性 福原 敏男 |
トビ−贈答習俗来訪神行事/贈答品の実態と来訪神行事の二分類/ 来訪神と収穫の行事/来訪神と藁馬の行事/ トビ行事の歴史史料/トビ行事の民俗伝承/カユツリにおける贈与互酬性 |
折口信夫、「まれびと」論の生成と来訪神 保坂 達雄 |
「まれびと」論生成以前/来訪神信仰と女の霊力/表象をもたない神/ 「あんがまあ」「にいるびと」「まやの神」/「まれびと」の語誌/ 「日本文学発生へ、あるいは武田祐吉とのプライオリティの問題など/ 二度に及んだ『日本文学の発生』上梓の計画/「国文学の発生(第三稿)」へ/ 「ほとほと」「なもみはげたか」など/神と精霊の対立と「もどき」の理法 |
無形文化遺産保護制度と「来訪神 仮面・仮装の神々」の概要 石垣 悟 |
無形文化遺産の保護に関する条約とは/提案された「来訪神」行事 |
日本最古の木製仮面のことなど―あとがきに代えて― 保坂 達雄 |