仮親子関係の民俗学的研究
筆親筆子と瀬戸内島嶼社会の家族誌

藤原 洋( ふじわらひろし )
(岐阜県郡上市教育委員会学芸員/1970年生まれ)


2018年9月刊
A5判・454頁・上製本・カバー装
ISBN978-4-86602-049-5 C3039
9900円 (税別)
仮親子関係とは、実の親子以外の者が形成する擬制的な親子関係である。本書では、岡山県笠岡市の白石島の筆親筆子関係に注目し、従来の分析視角のような集団としての家に固執するのではなく、仮親子関係を締結する個々人に注目し、各人の選択とその諸事情を明らかにするという分析方法を用い、動態的視点を新たに導入した。
【主要目次】

序 章 仮親子関係の研究課題

第一章 筆親筆子関係を形成する笠岡諸島白石島
     白石島の特徴/白石島の出稼ぎと家族/
     白石島の出稼ぎにみる家族形態の分類

第二章 白石島の筆親筆子関係に関する特徴
     白石島の筆親筆子研究史/筆親筆子関係の特徴

第三章 筆親の選択と関係の締結における実親の関与
     オヤカタドリにおける筆親と筆子の年齢/筆親筆子関係の依頼/
     オヤカタドリをしなかった人たちと実親の意識変化/
     オヤカタドリの儀礼

第四章 筆親筆子間の互助における一代性
     ツキアイの期間/周囲の認知と近親の関与/筆親と筆子の間柄/
     ツキアイの機会/家関係の再編と構築

第五章 結婚において縁を司る筆親
     結婚習俗の諸相/結婚習俗における筆親の役割

第六章 葬送における筆親筆子の関与
     白石島の葬送儀礼/葬列と参列者の役割/
     共同飲食と物品の供与/死者供養/
     葬送儀礼と筆親筆子関係の現代的変化

第七章 筆親筆子関係の現代的変化
     離島調査から五十年後の筆親筆子関係/
     島の過疎化少子高齢化と筆親筆子関係

終 章 結論と課題

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