越前・若狭の戦国
岩田書院ブックレット・歴史考古学系H24

福井県郷土誌懇談会編
松浦義則(まつうらよしのり )ほか著


2018年6月刊
A5判・154頁・並製本
ISBN978-4-86602-038-9 C1321
1500円 (税別)
本書本編では次の論点で、戦国期の越前・若狭を記述する。@戦国大名の形成について、越前の朝倉孝景が日本で最初の戦国大名になったことを、先行する守護斯波氏の領国支配の特質から解明する。A戦国大名の合戦について、朝倉氏にとっての加賀一向一揆、武田氏にとっての丹後との合戦を取り上げる。B越前・若狭の農村において形成された中間得分としての内徳とその売買が、戦国期社会の基礎にあることを指摘する。C自立を強めた農民と、大名などの領主との基本的関係がどのようなものであったかを、指出を中心に明らかにする。D寺社、浦人、町と町衆、交通業者について、その活動の実態と、なによりもこの人たちが地域のなかで果たしていた役割について検討する。最後に、終末を前に総動員体制をとる朝倉氏と、内部分裂を深める武田氏を、対照的に描く。
他に、特論2編を収録。
【主要目次】

越前・若狭の戦国           (福井大学名誉教授)松浦 義則

 第一章 戦国時代までの歩み
 第二章 朝倉氏の領国支配組織
 第三章 朝倉氏領国支配の様相
 第四章 武田氏の領国支配
 第五章 朝倉氏・武田氏の知行制と知行地保護
 第六章 戦国期の農民
 第七章 地域の中の寺社
 第八章 戦国期諸集団の動向
 第九章 朝倉氏の総動員体制と武田氏領国の崩壊

越前朝倉氏の文化 (福井県立一乗谷朝倉氏遺跡史料館)宮永 一美

戦国織豊期における越前と若狭の海運・水運
                        (坂井市みくに龍翔館)角  明浩

【福井シリーズ】続刊予定
幕末のふくい/ふくいの方言/以下未定

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