近世法制実務史料 官中秘策 岩田書院史料叢刊11 伊能秀明 編 (明治大学図書館) 平成内藤家文書研究会 編集協力 2018年3月刊 A5判・398頁・上製本・函入 ISBN978-4-86602-031-0 C3321 8800円 (税別) |
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『官中秘策(かんちゅひさく)』の内容は多岐にわたるが、西山元文が、武士、特に諸藩の留守居役などに、幕府政治に関する処務に有用な知識を示すため、古文書・古記録・諸法令を類別して編集し、安永4年(1775)に稿が成ったとされている。西山正文については学問僧であったこと以外、生没年も不詳。対馬藩士との説もあるが確認できない。ただ、成稿後、諸役所(官中)の実務に有用な秘書(秘策)として、筆写が重ねられ諸写本が流布したものと思われる。 影印本は『内閣文庫所蔵史籍叢刊6』に収録されているが、翻刻(活字化)は初めてで、底本は、最善本と思われる明治大学博物館所蔵本とした。 翻刻原稿は、明治大学博物館の生涯学習支援の一環で発足した「平成内藤文書研究会」のメンバーが、17年の歳月をかけて完成させた。 |
【主要目次】 |
巻1−5 日本国中の人数・石高、幕府諸役人・惣大名の石高、人別改め |