武州御嶽山の史的研究

武蔵御嶽神社及び御師家古文書学術調査団
(団長:馬場憲一)編


2018年3月刊
A5判・264頁・上製本・カバー装
ISBN978-4-86602-030-3 C3031
5400円 (税別)
評者:外山徹(『地方史研究』406  pp119-122  2020.08)評者:菅野洋介(『多摩のあゆみ』180  pp88-89  2020.11)
武州御嶽山(みたけさん)(現・武蔵御嶽神社、東京都青梅市)は、古くから関東屈指の山岳信仰の霊場として知られ、江戸時代以来、一山を含む合議によって運営してきた旧神主家と御師家が存続しており、それらの家には貴重な古文書がほぼ未調査の状態で所蔵されていた。
そのため1995年から、法政大学と青梅市教育委員会では共同で調査団を組織し、学術調査に着手した。本書は、その過程で得られた成果を、調査団のメンバーが各自の問題意識にもとづき執筆した研究論文に、文化財年表・研究文献目録を付したもので、近世初期から近代に至る武州御嶽山の歴史を掘り下げ論述したものとなった。
【主要目次】 
大久保長安と武蔵御嶽神社
            *
村上  直
近世前期の武州御嶽山御師
 −山上御師集団の自立と自治を中心に−
靱矢 嘉史
武州御嶽山と幕府・朝廷勢力 靱矢 嘉史
武州御嶽山の宗教的文化空間の形成とその維持
 −近世の社殿造営・修復とその資金調達の分析を踏まえて−
馬場 憲一
近世における武州御嶽権現の旦那証文 米崎 清実
明治期における御嶽講社
 −豊穂講社(教会)を事例として−
            *
乾 賢太郎
武蔵御嶽神社文化財年表 斎藤 慎一
武州御嶽山主要研究文献解説 滝沢  博
武州御嶽山研究文献目録 川崎  渚
 

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