武田親類衆と武田氏権力
戦国史研究叢書16

須藤 茂樹 著
(四国大学教授/1963年生まれ)


2018年3月刊
A5判・392頁・上製本・函入
ISBN978-4-86602-025-9 C3321
8600円 (税別)
評者:柴辻俊六(『日本歴史』858  pp97-99  2019.11)
本書は、著者の戦国大名甲斐武田氏に関する研究をまとめたもので、穴山氏をはじめとする親類衆(親族衆)の動向を中心に、訴訟・外交・宗教など、さまざまな観点から、支配と権力という側面を重視する。主として1988から1993年ころにかけて発表したものに、近年の発表論文を加え、そのごの成果については付記で触れた。
【主要目次】

第一部 武田親類衆穴山氏の支配構造
 第一章 穴山信友の文書と河内領支配
 第二章 武田親類衆穴山信君の河内領支配
 第三章 穴山信君の江尻領支配
 第四章 甲斐武田氏の滅亡と穴山氏 ―穴山勝千代考―
 第五章 穴山氏奉書式印判状とその奉者
 第六章 穴山信君と畿内諸勢力
       ―武田外交の一断面・史料紹介を兼ねて―
 付論  穴山信君と鷹

第二部 武田親類衆の支配構造
 第一章 武田逍遥軒信綱考
 第二章 信濃仁科氏の武田氏被官化と仁科盛信
 付論  武田氏と郡内領に関する一史料

第三部 武田氏の外交・訴訟・宗教
 第一章 武田信玄の西上作戦再考
 第二章 甲・越同盟の一考察
 第三章 戦国大名甲斐武田氏の「訴訟」をめぐって
 第四章 武田信虎の信仰と宗教政策
 第五章 窪八幡神社所蔵掃除指図の紹介と武田・後北条氏の掃除役
 付論一 「市河文書」に見る一武士のいきざま
       ―信濃から越後・会津・米沢、北海道へ―
 付論二 関東戦国史に関する新史料二通の紹介
       ―武田信玄と上杉謙信の書状―
 付論三 阿波に残る武田家伝承

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