近世の宗教と地域社会

北村 行遠(キタムラ ギョウオン)
(立正大学教授/1947年生まれ)

2018年2月刊
A5判・413頁・上製本・カバー装
ISBN978-4-86602-024-2 C3021
8900円 (税別)

編者の古稀と立正大学退職を機に成った、同大学で日本近世史を専攻した卒業生を中心とした14氏による論集。
基本テーマを、編者の著書『近世開帳の研究』(1989)の「宗教」と「地域社会」とし、江戸を中心とする関東の事例研究を主とする論集となった。

【主要目次】 
第一部 宗 教
近世上野国における当山派修験 時枝  務
近世における大黒天信仰とお福分け習俗 鈴木 章生
御開帳神事と民俗宗教
 ―石鎚信仰の御神像拝戴を中心として
西海 賢二
江戸町人の法華信仰
 ―江戸酒家連の信仰活動を中心に
望月 真澄
近世中期における地域霊場の成立
 ―武蔵国小机観音霊場を事例として
斉藤  司
社寺建築をめぐる募縁行動と地域社会
 ―武州幡羅郡妻沼聖天山を事例として―
細野健太郎」
嘉永期における池上本門寺鐘楼の再興と妙沾院日詮 安藤 昌就
近世伊勢詣とその費用
 ―「勢州参宮道中入用帳」の史料紹介から
石山 秀和
明治初期の村落寺院と教導職 奥田 晴樹
 
 第二部 地域社会
大坂干鰯屋と諸藩 ―近江屋長兵衛を中心に 白川部達夫
近世領主家の地誌編纂と地域社会
 ―「私領」領主都城島津家の『庄内地理志』編纂とその意味―
山下 真一
堰・堀普請と荒地開発にみる尊徳仕法
  ―常州真壁郡青木村の復興仕法を中心に―
松尾 公就
江戸近郊農村の地域文化人と明治 太田 和子
江戸幕府郡代・代官に関する一考察
 ―起請文を素材として
高橋 伸拓
 

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