編者の古稀と立正大学退職を機に成った、同大学で日本近世史を専攻した卒業生を中心とした14氏による論集。
基本テーマを、編者の著書『近世開帳の研究』(1989)の「宗教」と「地域社会」とし、江戸を中心とする関東の事例研究を主とする論集となった。
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【主要目次】 |
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第一部 宗 教 |
近世上野国における当山派修験 |
時枝 務 |
近世における大黒天信仰とお福分け習俗 |
鈴木 章生 |
御開帳神事と民俗宗教
―石鎚信仰の御神像拝戴を中心として |
西海 賢二 |
江戸町人の法華信仰
―江戸酒家連の信仰活動を中心に |
望月 真澄 |
近世中期における地域霊場の成立
―武蔵国小机観音霊場を事例として |
斉藤 司 |
社寺建築をめぐる募縁行動と地域社会
―武州幡羅郡妻沼聖天山を事例として― |
細野健太郎」 |
嘉永期における池上本門寺鐘楼の再興と妙沾院日詮 |
安藤 昌就 |
近世伊勢詣とその費用
―「勢州参宮道中入用帳」の史料紹介から |
石山 秀和 |
明治初期の村落寺院と教導職 |
奥田 晴樹
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第二部 地域社会 |
大坂干鰯屋と諸藩 ―近江屋長兵衛を中心に |
白川部達夫 |
近世領主家の地誌編纂と地域社会
―「私領」領主都城島津家の『庄内地理志』編纂とその意味― |
山下 真一 |
堰・堀普請と荒地開発にみる尊徳仕法
―常州真壁郡青木村の復興仕法を中心に― |
松尾 公就 |
江戸近郊農村の地域文化人と明治 |
太田 和子 |
江戸幕府郡代・代官に関する一考察
―起請文を素材として |
高橋 伸拓
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