自然の神と環境民俗学

鳥越 皓之(ひろゆき)
(大手前大学学長/1944年生まれ)


2017年11月刊
A5判・212頁・並製本・カバー装
ISBN978-4-86602-011-2 C3039
2200円 (税別)
評者:山泰幸(『日本民俗学』294  pp143  2018.05)評者:酒向伸行(『御影史学論集』43  pp80-83  2018.10)評者:加藤秀雄(『村落社会研究ジャーナル』53  pp34-35  2020.10)
「本書では「自然の神」を対象とするが、これは伝統的な民間信仰の分野である。それを環境民俗学があつかえば、どのような違いが出るのであろうか。一言でいえば切り口が異なってくる。その固有の切り口が環境民俗学といえるものになるのである。(中略)
 環境民俗学は自然を対象とする。人文学である民俗学が自然を対象とするとはどういうことであろうか。現在、暮らしを立てている人たちのなかで、とりわけ農民や漁民は、日々自然と挌闘をしている。その農民や漁民など、自然と挌闘しながら深く付き合っている人たちのその挌闘の仕方、付き合い方を環境民俗学は対象とするのである。」(本書「はしがき」より)
【主要目次】

T 民俗学にとって環境とは
第1章 環境と民俗学

U 山の神・水の神・風の神・雷神
第2章 自然の神々とはどのような神々だろうか
第3章 山の神と祖霊
第4章 水の神の正体
第5章 風の神と風の三郎
第6章 雷神と天祭
第7章 樹霊と丸木舟

V 山への信仰と花見
第8章 桜花への関心
第9章 見るから花見へ
第10章 信仰が花見見物をうながす−吉野山から考える
第11章 花見を楽しむ

W 信仰世界と実践

第12章 斎場御嶽を男子禁制の場にできないだろうか
第13章 神の土地と学問の実践

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