煙管亭喜荘と「神奈川砂子」 近世民間地誌の成立と地域認識 近世史研究叢書46 斉藤 司(つかさ) 著 (横浜市ふるさと歴史財団/1960年生まれ) 2017年10月刊 A5判・296頁・上製本・函入 ISBN978-4-86602-002-0 C3321 6400円 (税別) |
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「本書は、煙管亭(えんかんてい)喜荘(きしよう)によって編纂・作成された地誌である「神奈川駅中図会」「神奈川砂子」を題材として、両書における神奈川宿認識を明らかにしようとするものである。編纂者である喜荘は、神奈川宿を構成する神奈川町において煙管商を営んでいた。「神奈川駅中図会」は文政6年(1823)に、「神奈川砂子」は翌文政7年に、それぞれ喜荘により編纂された民間地誌である。両書とも説明文と挿絵から構成される名所図会形式の地誌であり、「東海道名所図会」の影響を受けて作成された。ともに写本として伝来し、江戸時代において刊行されることはなかった。」(本書「序章」より) |
【主要目次】 |
序 章 本書の課題と構成 第一章 「神奈川駅中図会」の構成と内容 第二章 煙管亭喜荘による神奈川宿認識 補 論 「神奈川砂子」刊行後の編纂計画 |