御影史学研究会民俗学叢書11
近世村落祭祀の
構造と変容


兼本雄三著
(兵庫県立加古川東高等学校教諭)

1998年1月刊
A5判・402頁・上製本・函入り
ISBN4-87294-98-2
7900円


本書は東播磨の近世村落祭祀の構造と近代の変容を、
フィールドワークと古文書とにより解明したものである。
第1編では、日向大明神の祭祀と祭祀集団・神事・祭礼を考察し、
第2編では、東播磨に広くみられる年頭の村堂の祭祀を考察する。
そして第3編で、近代の村落祭祀の変容を捉える。


【主要目次】
序 章 問題の所在と研究対象―東播磨の村落と祭祀―
第1編 近世郷村鎮守の祭祀構造―播磨国加古郡日向大明神―
第1章 吉田家の支配と神仏相論
第2章 年頭における「亥巳篭」
第3章 村方における頭屋祭祀
補 論 村組の祭り―センドコウ―/刀禰と頭人/近世日向大明神の史料

第2編 近世村落祭祀の諸相
第4章 伊勢参宮講の規定―加古川市神野町福留―
第5章 村役人と雨乞記録―兵庫県加東郡社町屋度を中心に―
第6章 村堂の年頭行事―堂のトウとワライワライ―
第7章 村修正会と寺修正会
補 論 中世末期刀田山鶴林寺領に関する一考察

第3編 村落祭祀の変容
第8章 村祭りの変化―兵庫県加東郡東条町栄枝―
第9章 ゆるやかな年齢階梯の頭屋祭祀―加古川市野口町水足―
第10章 年頭の村祭り再訪―兵庫県加東郡東条町長貞―

付 編 調査報告―兵庫県加古川市のオトウ―


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