石鎚山と
瀬戸内の宗教文化


西海賢二著
(東京家政学院大学助教授)

1997年10月刊
A5判・328頁・口絵8頁・上製本・函入
ISBN4-87294-95-8
5900円


四国の霊峰石鎚山に登拝すること77回。著者の20年にわたる石鎚信仰研究の成果を集成。前著『石鎚山と修験道[新装版]』(岩田書院1997)が概説書・入門書であったのに対し、本書は、瀬戸内を中心とする石鎚信仰の広がりを、北海道からハワイまで調査して、石鎚山と瀬戸内の宗教文化の解明をめざす。


【主要目次】

 
 序:武智昭典(石鎚神社名誉宮司/石鎚本教名誉管長)

 1 石鎚信仰の歴史と地域的展開
石鎚信仰の沿革と概要
近世以降における石鎚修験の展開―入峰修行を中心にして―
瀬戸内沿岸における石鎚講の展開
島根県下の石鎚信仰―琴弾山石見教会の活動を通して―
北海道における石鎚信仰とミニ霊場
 ハワイの石鎚信仰/石鎚山絵葉書資料

 2 石鎚信仰と石造物
石鎚山山中の石造物と石鎚山信仰
山岳信仰と奉納物―石鎚山信仰を中心として―

 3 四国の行者たち
四国の聖たち―お廻国さまをめぐって―
木食上人と淡路―木食観正の宗教活動をめぐって―
四国の木曽御嶽信仰

 4 石鎚信仰の周辺
石鎚山麓の山信仰/石鎚講と赤沢文治
石鎚山のダラスケと薬草・食用食物/
御神像拝戴神事と石鎚立螺之会

 5 山岳信仰をめぐって
神仙思想と修験道/山岳修験研究の在り方/
書評:宮本袈裟雄『里修験の研究』・宮田登『山と里の信仰史』/
気になる日本紹介―山岳信仰をめぐって/
ヨーロッパの聖地を巡って


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