語彙の網目と
世界像の構成

―構成意味論の方法―

野林正路著

(茨城大学名誉教授・麗澤大学教授)

1997年11月刊
A5判・372頁・上製本・カバー装
ISBN4-87294-93-1
3800円
1998月4月 2刷出来

本書は著者の学位論文「意味連関と語彙連関の構成について―名ざしに見る種属関係を中心に―」に、補説4編を加えて刊行するもので、〈語〉の指示の交差がつくりだすある種の〈語彙〉が《世界像(世界観)》構成にはたらくという事実を明らかにした。


【主要目次】

序 文 ……… 室山 敏昭 

第1章 名ざしの用語法と《モノ》の単位化
第1節 《モノ》はいろいろな語で名ざされる
第2節 名ざしの網目による《モノ》の単位化と意味連関の構成
第3節 方法の探求と具象性語彙

第2章 複用語彙の編成と意味連関
第1節 《動作》をさしあらわす的中語と非的中語
第2節 《物》の的中語と非的中語
第3節 意味連関のカナメ―非的中語

第3章 複用語彙の構成と解体
第1節 《中間種》の発見と意味構成
第2節 複用語彙構成のカナメになる《中間種》
第3節 語彙連関から言語作品へ

第4章 補 説
第1節 語彙が典型を特定する
第2節 術語の語彙連関
第3節 語彙にもとづく知識形成
第4節 まなざしの交差と語彙体系―サケとシャケの名ざしを例に―

方言学と言語哲学・社会理論の結合―刊行によせる― ……… 平山 輝男



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