まじない習俗の文化史

奥野義雄著

(奈良県立民俗博物館学芸課長)

1997年7月刊
A5判・334頁・上製本・函入
ISBN4-87294-87-7
6900円
2001年6月 3刷出来


本書は、古代・中世に息づいていた人の生死にかかわる「まじない」や、まつりにかかわる「まじない」を軸に、これらの習俗を流布させた担い手にも視点をあてる。
あわせて、現行習俗にみられる「まじない」の諸相を考察し、人と「まじない」が織り成す習俗文化の実態を明らかにする。


【主要目次】

序 章 まじない習俗の研究動向と課題

第1編 まじない習俗の流布とその担い手
第1章 平安貴族にみる陰陽習俗と陰陽師によるまじない習俗をめぐって
第2章 祭文にみる呪文「急々如律令」をめぐって

第2編 生と死にみる符呪習俗―人形代と呪符―
第1章 古代の葬送儀礼をめぐる人形代習俗について
第2章 古代・中世の物忌札
第3章 物忌札とその世界
第4章 『大乗院寺社雑事記』にみる物忌札とその周辺

第3編 祭礼・行事にみるまじない習俗
第1章 仁王会と五大力菩薩についての覚書
第2章 節分と追儺の融合過程と呪術的要素について
第3章 中世公家・武家の守庚申について

付 編
第1章 いまに息づく呪符・形代の習俗
第2章 門位牌の習俗について
第3章 若水迎えの習俗について
第4章 追儺・節分・修正会にみる「鬼」をめぐって



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