愛知大学綜合郷土研究所研究叢書11
豊川用水と渥美農村


牧野由朗編

(愛知大学教授)

1997年3月刊
A5判・222頁・口絵6頁・上製本・函入
ISBN4-87294-84-2
4600円


本書は“総合農政の飾り窓”とよばれた渥美の農業と農村について、豊川用水の開通と関連して1970(昭和45)年前後を中心に、その後の展開と変容を明らかにしたものである。 まず第1章で渥美農村の概要を記したあと、その生産形態に対応して4つに類型づけて考察をくわえた。すなわち、第2章では施設園芸を主体とするむら、第3章では複合農業を営むむら、第4章では露地栽培のむら、そして第5章では巨大企業が進出してきたむらをとりあげる。
なお本書は、愛知大学綜合郷土研究所紀要の特輯号として刊行された「豊川用水の開通と渥美農業・農村の変容」(1985年刊)を再刊したものである。


【主要目次】

第1章  豊川用水の開通と渥美農業・農村の変容 ……… 牧野 由朗
  問題の所在/渥美農村の概要/豊川用水の開通と農業生産の展開/渥美農村とその類型

第2章  施設園芸農業の展開と村落の変容 ……… 渡辺  正
  渥美地方における施設園芸農業/赤羽町越戸地区の事例/渥美町土田地区の事例/渥美町和地地区の事例/施設園芸農業の村落と課題

第3章  農業構造改善と複合農業村落の構造 ……… 交野 正芳
  構造改善と複合農業/第2次農業構造改善事業とむら/第2次農業構造改善事業と地域社会の再編成

第4章  露地栽培農業と村落生活 ……… 古賀 倫嗣
  久美原の概況/久美原農業の展開過程/久美原の社会構造

第5章  企業進出にともなう複合農業の変容と村落社会 ……… 黒柳 晴夫
  東三河湾開発事業と吉胡の概況/吉胡の農業生産構造の展開と複合農業/吉胡の村落構造

*研究叢書(1)〜(10)は名著出版刊


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