近世日本の海外情報

岩下哲典
(明海大学講師)
真栄平房昭
(神戸女学院大学教授)

1997年5月刊
A5判・332頁・上製本・函入
ISBN4-87294-76-1
6900円
2001年6月 3刷出来


長崎・対馬・薩摩・松前という四つの「口」を通じて得た海外情報の担い手や、情報収集・分析・活用の実態、情報ルートの解明、情報の変容などについての論考16篇を収録。


【収録論文】

1.近世日本の海外情報
大君外交の海外情報ルート ……… 紙屋 敦之
近世後期の海外情報とその環境 ……… 岩下 哲典
―幕府による情報管理と知識人および庶民の「情報活動」をめぐって―

2.「四つの口」と海外情報
長崎聞役と情報 ……… 梶  輝行
北方情報とその伝播―ラクスマン来航と関東― ……… 浪川 健治
朝鮮通詞と情報 ……… 木村 直也
琉球の海外情報と東アジア―19世紀の中国情勢をめぐって― ……… 真栄平房昭

3.伝えられた情報とそのルート
対馬口における朝鮮・中国情報 ……… 米谷  均
嘉永五年・長崎発、「ペリー来航予告情報」をめぐって ……… 岩下 哲典

4.情報を入手した人と伝えた人
近藤重蔵の蝦夷地情報の入手について ……… 岡  宏三
田能村竹田の海外情報入手 ……… 田本 政宏
水戸藩の蘭学者柴田方庵と唐蘭風説書 ……… 沼倉 延幸

5.情報と知識の広がり
近世の北方情報と地理学の発達 ……… 吉田 厚子
―幕府の北辺地図・世界地図編纂を通して―
高島流砲術の形成過程とその展開 ……… 梶  輝行
―高島秋帆による人的・物的交流の諸相―

6.情報・知識の活用―人と組織―
薩摩藩の朝鮮通事 ……… 徳永 和喜
長州藩の朝鮮通詞と情報―中島治平の動向を中心として― ……… 小川亜弥子
近世後期の海外情報とその収集―鷹見泉石の場合― ……… 永用 俊彦



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