落人・長者伝説の研究
―丹沢山麓の矢口長者伝説―

落合清春著
(神奈川県厚木市立三田小学校教諭)

1997年1月刊
A5判・269頁・上製本・函入
ISBN4-87294-69-9
5900円


神奈川県愛甲郡清川村宮ケ瀬、これが著者の郷里である。
ここには、古くから落人伝説をともなった長者伝説が伝わっている。
それは、矢口長者伝説と一般に呼ばれているものである。
本書はこの矢口長者伝説がどのようにして成立したのか、またどんな人々によって担われてきたのかを、歴史民俗学的に考察し、中世から近世にかけての村の歴史を復元する。そこには、金属伝承・落人伝承・修験者の存在があり、長者伝説があり、
そして、甲州系文化の影響が見られる。


【主要目次】

序文 落合清春さんの夢と情熱に脱帽!(真野俊和)

第1章 相模国愛甲郡宮ケ瀬村

第2章 落人・矢口長者伝説の成立
 第1節 落人・矢口長者伝説
 第2節 伝説の構造
 第3節 落人と長者をめぐって
 第4節 矢口入道信吉の正体

第3章 落人・矢口長者伝説を生み出したもの
 第1節 第1次伝説形成期
 第2節 第2次伝説形成期

第4章 丹沢山麓中・近世史の一断面
 第1節 山麓の落人伝承
 第2節 山麓の金属伝承
 第3節 中世から近世へ

終章/参考文献


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