お湯殿の上の日記
主要語彙索引


小高 恭編

(帝塚山学院大学教授)

1997年1月刊
B5判・1287頁・上製本・函入
ISBN4-87294-68-0
38000円


本書は、続群書類従完成会版『お湯殿の上の日記』全11冊の索引で、編者が先に刊行した『お湯殿の上の日記主要語彙一覧』(1989年、名著出版刊)と対をなすものである。

『お湯殿の上の日記』は、内裏清涼殿の御湯殿上に出仕する天皇近侍の女官が書きついだ日記で、文明9年(1477)から文政9年(1826)までのものが現存する。その内容は、年中行事・諸儀礼、献上物の到来、御所に出入りする公家衆らの行動など、室町期から江戸時代にかけての朝廷のあり方をうかがわせる貴重な史料である。 (角川日本史辞典より)


 

以下、本索引の特長を列記する。
・収録延べ語数は約21万語。
・収録語彙の範囲は以下のとおり。
固有名詞(人名・地名・寺社名・女房名・受領名など)/位階・官職名/宗教/年中行事/文芸/芸能/遊芸・諸道/飲食/服飾/住居/疾病・療治/通過儀礼/ほか
 この中で固有名詞が占める割合は大きく、宮中に関わる所の公武寺社その他の出入りを詳細に検索でき、この時代の歴史研究に資する所が大きい。
・収録語彙はすべて原文表記を掲示する。
 敬語接頭辞「御」の付くものはそれを省いた位置に、また敬称の「殿」の付くものもそれを省いた位置に配列する。また、同一語句内で、仮名遣いや表記に揺れや異同があるものも、同一項目に配列する。
 これにより、仮名遣いの揺れや変遷、敬語接頭辞「御」の使用状況、普通語と異称語・略語の使用の様相を一目に通覧することができる。
・配列は表音式仮名遣いの50音順とし、検索しやすいように各頁の上に小見出しを付す。収録語彙の出所箇所は、底本の巻数頁数ではなく、年月日でしめす。
・語の意味を示すため、適宜( )内に注記をほどこした。

平成8年度文部省科学研究費補助金「研究成果公開促進費」交付図書


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