北方文化の考古土俗学

稲生典太郎著

(元中央大学教授)

1997年1月刊
B6判・193頁・並製本・カバー装
ISBN4-87294-67-2
2200円 (税別)
品切


日本外交史に大きな業績をもつ著者が、昭和10年代の青年期に著した北方文化に関する論文を収録。その成果は、次のようにまとめられよう。
1 オホーツク式土器研究の歴史を、明治年間から昭和13年まで辿ってみたこと、
2 オホーツク式土器の編年的細分が可能であろうと推定したこと、
3 その細分の時代的最終部分がアイヌの土俗へ移行するであろうと考えたこと、
4 アイヌ土俗の中に日本内地産の数多くの漆器類が存在することを指摘したこと、
5 その事がアイヌが土器を持たないことと大いに関係があると考えたこと、などである。

【主要目次】

序言:北構保男(北海道考古学会顧問)
1オホーツク式土器文化についての考察
1オホーツク式土器に伴う二、三の問題
2樺太栄浜町歓喜寺裏遺蹟の石斧
3オホーツク式土器以降について
4オホーツク式土器研究の展開
2アイヌ土俗についての考察
5江戸時代の文献に現れたるアイヌの農耕について
6樺太アイヌの人形
7樺太アイヌの木器について
8蝦夷人と漆器
3北海道・樺太旅行の思い出
9北海道旅行(昭和9年)
10樺太旅行(昭和10年)
初出一覧と補註


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