若狭路の暮らしと民俗
錦 耕三遺稿集U(全2冊・完結)

橋本裕之・垣東敏博 編


2006年5月刊
A5判・532頁・上製本・函入
ISBN4-87294-432-10
16800円 (税別)
著者は明治40年生まれ。国学院大学卒業後、朝日新聞社入社。福井通信局在職中の昭和20年代前半に若狭の民俗調査をおこない、詳細な記録を残す。そのご同社図書編集係に異動し、日本民俗学会編『日本民俗図録』などを手がける。昭和36年没、享年54歳。
第1部には、第T巻に引き続き、「王の舞」が演じられる祭礼として有名な宇波西神社の祭礼と、氏子各集落での神事をまとめ、第2部と第3部には民俗誌を収録した。
巻頭には、若狭歴史民俗資料館の垣東氏による解説を、巻末には、若狭の民俗学界の重鎮小林一男氏へのインタビューを収める。
【収録内容】 
フィールドワーカー錦耕三が残した珠玉の民俗誌 垣東敏博
第1部 宇波西神社の春祭り
宇波西神社の祭礼/気山モロトの神事/日向浦の神事/牧口の宇波西講/海山の宇波西 講/大藪の神事講/金山の宇波西講/久々子の宇波西講/松原の神事講/郷市の宇波西 祭り

第2部 村の暮らしと民俗
若狭の神事講/若狭三方郡におけるサンカイとヨボシキ/福井県三方郡耳村新庄の若者 宿/久々の村/金山の村/里売りと五月見舞い/花柴の習俗/厄年とまな祝ひ/海山の 村/三方郡西田村田井の葬制/田烏の浦/田烏の暮らし/沖の石/矢代の手杵祭り/若 狭の猿楽と舞々

第3部 若狭新庄民俗採訪録
村の起源/家の盛衰/家/食物/運搬/交易/外来者/共有/交際/屋号と占有/親方 子方/村の生活/労働/奉公人/相続/村の連合/講/婚姻/産育/葬制/年中行事/ 神祭り/信仰/狐狸妖怪談/昔話断片/前兆/害虫/病神送/禁忌
錦耕三と私 (話し手)小林一男
(聞き手)橋本裕之

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