中世史の民衆唱導文芸
[第2版]


渡邊昭五著
(大妻女子大学教授)

1999年4月刊
A5判・332頁・上製本・函入
ISBN4-87294-31-1
7200円 (税別)
2000年5月 2刷出来


「本書が稿了になる1ヶ月ほど前の、第4章あたりを執筆のころから、題名を
『庶民浄土教啓蒙期の文芸』と改名しようか…、とも考えた。
起筆前から計画して定めていた表題の内容が、第1章の一部を除くと、他の章節は、
すべて仏教勧化の色彩が濃くなってしまったからである。」
(「あとがき」より)
1995年刊の初版に索引を付す。


【主要目次】

第1章 中世前夜の社会
武士階級の発生と抬頭
庶民浄土教への道程
第2章 説話文学と仏教
説話と庶民仏教化/説教と説話/通俗説教と澄憲/安居院流唱導から無住まで/15世紀以降唱導その後
第3章 『梁塵秘抄』の仏教啓蒙とその風俗
『梁塵秘抄』巻二の内容/庶民感情に謡われた仏教啓蒙/蟻の熊野詣/淀川べりの遊女たち
第4章 『平家物語』の勧化唱導性
その成立過程/その勧化性
第5章 絵解き文芸
大衆啓蒙としての絵解き
弥陀来迎図の諸相
宗祖高僧絵伝の掛幅絵
地獄絵の唱導史とその大道芸
社寺参詣曼荼羅
第6章 時衆(宗)と阿弥文化
寺衆の個性的な性格/一向俊聖の遊行/時宗十二派とその興亡
陣僧と物語僧/阿号・阿弥号と阿弥文化
 
索 引


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