中近世史研究と考古学

葛西城発掘30周年記念論文集刊行会編

2002年8月刊
A5判・332頁・上製本・函入
ISBN4-87294-258-2
7200円


東京低地の中世遺跡・葛西城に最初のスコップが入ってから30年が経った。
本書は、加藤晋平氏を団長とする調査団のメンバーによる、中近世の考古学と地域史に関する論文集である。
葛西城の発掘成果に基づく論考を中心として、文献史学や北方考古学に関する論考も収録。


【主要目次】

T
葛西地域の土師質土器
―葛飾区出土遺物を中心として―
江上 智恵
葛西城跡及びその周辺のかわらけ 永越 信吾
葛西城出土の内耳土器の検討
―いわゆる「Bタイプ」を中心に―
佐々木 彰
中近世における竹垣を利用した井戸 古泉 弘
葛飾区内遺跡の自然科学分析成果から見た植物利用 橋本 真紀夫・
田中 義文
葛西築城とその終焉
―葛西城から見た戦国期における葛西の動向―
谷口 榮
U
上総御宿郷最明寺と時頼伝承について 加藤 晋平
近世旧家層が育んだ地域の開発伝承と景観
―由来をめぐる文書・旧記・絵図の相剋―
加増 啓二
V
中世・近世人の身長と埋葬について 平本 嘉助
北海道における近世アイヌ文化の墓制 田村 俊之
五稜郭と箱館奉行所 田原 良信
北の中近世―サハリンを中心に― 宇田川 洋
葛西城跡発掘調査一覧 岡田 千浪
葛西城関連主要文献一覧 永越 信吾


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